19歳右腕アドゥワ日増しに存在感 薮田大乱調で急きょ登板も2回無失点

 「オープン戦、オリックス12-2広島」(20日、ほっともっとフィールド神戸)

 高卒2年目の広島・アドゥワ誠(19)が初の開幕1軍へ大きく前進した。五回からの2イニングを2安打無失点に抑え、「自分の持ち味である動くボールでゴロを打たせられた。低めに投げることができた」と納得の表情を浮かべた。

 前回17日の楽天戦(静岡)では、左脚に打球を受けて緊急降板した先発・岡田の後を受けて四回途中からマウンドに上がり、1回2/3を無失点。この日も登板予定はなかったが、先発・薮田の大乱調のあおりを受けて出番が回ってきた。五回こそ先頭打者に安打を打たれ、暴投で無死二塁のピンチを招くが、落ち着いて後続を断った。

 「準備が遅れました。これからもこういう状況はあると思うので、短い時間の中でも早く肩を作れるようにしたい」と反省を口にしたが、寒さと雨の降る悪コンディションの中でも、しっかりとベンチの期待に応えた19歳の存在感は日増しに高まっている。

 23日開幕のセンバツに母校の松山聖陵(愛媛)が初出場することも励みになっている。部員には自ら作ったTシャツを送った。背中には自身の好きな言葉である『失敗するのは当たり前。成功したら男前』という言葉を記した。「頑張ってほしい」と後輩にエールを送るとともに、アドゥワ自身も開幕1軍をつかみ取り“男前”になるつもりだ。

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