坂倉 初1軍キャンプ 2年目の飛躍へ「崖っぷち」からつかむ開幕1軍&定着

 広島は19日、スタッフ会議をマツダスタジアムで開き、春季キャンプの1、2軍振り分けを決定。坂倉将吾捕手(19)が初めての1軍スタートをつかんだ。この日、広島県廿日市市内の大野練習場で合同自主トレに参加した高卒2年目捕手は、開幕1軍を「何とかつかみたい」とあらためて決意。2018年を飛躍のシーズンにする。

 プロ入りから1年を経た坂倉が、与えられたチャンスをものにするべく闘志をたぎらせた。初の春季キャンプ1軍スタート。その思いを言葉に乗せた。

 「開幕1軍の土俵際には、いると思う。何とかつかみ取れるようにしたい。崖っぷちと思いながらやっているので」

 ルーキーイヤーの昨季は着実に階段を上がった。ウエスタン・リーグでは99試合に出場し打率・298。ファーム日本選手権では決勝弾を放つなど、結果を残した。1軍には9月に初昇格し、高卒野手では鈴木以来、4年ぶりの1年目初安打初打点をマーク。今季は開幕から1軍に定着するためにも、このオフは持ち前のセンスが光る打撃の、さらなる向上を図っている。

 「長打が少ない。去年とは違う自分を作りたかった」と、より強い打球を放つためのフォーム改良を目指す。タイミングの取り方や腰の入れ方、いかに自然にバットを出せるか…。日々の練習に「いろいろな意識で」取り組みながら、1軍の投手にも通用する打撃を模索している。課題を解消できれば、出場機会も自然と増えてくるはずだ。

 打力アップに加え体力強化や故障防止のため、肉体面の進化も遂げている。入団から85キロ前後を推移していた体重はこのオフ、ウエートトレなどで自然と88キロに増量。「(増量分は)筋肉です。重さは感じるけど、この中で動かないといけない」と徐々に現在の体にも順応していく。

 18日に大野練習場を視察した高ヘッドコーチは「昨日見て打撃に迫力がある。かなり力強く振っていた」とあらためて高い評価を与えた。この日も坂倉はノックや打撃練習に励み、全体練習後もマシン打撃で黙々とバットを振り込んだ。

 24日には先乗り自主トレが行われる宮崎に出発する。キャンプ初日まで「まずは暖かい所に慣れて、体が動くようにしていきたい」とうなずく。ドラフト1位で同じ捕手の中村奨が入団し「(年齢が)一つしか離れていない。意識はします」と奮発材料も増えた今季。明確な目標を胸に、3月30日の開幕・中日戦で1軍の舞台に立ってみせる。

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