広輔、“究極の1番”目指す!「目立ってはいけない。得点稼げればいい」

 広島・田中広輔内野手(28)が4日(日本時間5日)、来季に向けて、“究極の1番打者”を目標に掲げた。今季お立ち台1度のいぶし銀は、来季もチームの黒子に徹する考え。ヒーローはクリーンアップに任せ、自身はお膳立て役として出塁し、球団史上初の3年連続100得点を虎視眈々(たんたん)と狙う。

 ダイヤモンドヘッドからの絶景をバックに決意を固めた。来季は究極のリードオフマンを目指す。田中は「1番バッターは目立ってはいけないと思う。クリーンアップが目立てばいい。僕は得点を稼げればいい。3年連続100得点することが目標」とクールな顔で1番打者論を語った。

 初めてベストナインに輝くなど今季は飛躍のシーズンとなった。遊撃で2年連続フル出場を果たし、打率・290、8本塁打、60打点、出塁率・398、自己最多35盗塁を記録。1995年イチロー(オリックス)、2015年山田(ヤクルト)以来となる、盗塁王と最高出塁率のタイトルをダブル獲得した。来季2年連続同時受賞すれば、史上初の快挙となる。

 打席での「我慢」が好成績に結びついた。昨季は自己最多13本塁打を放ち、持ち味のパンチ力を発揮したが、今季は長打を封印。中堅から左方向への打球を意識し、打率、出塁率を伸ばした。その結果、昨季の102得点に続く2年連続100得点超えとなる105得点をマーク。さらに「長打を我慢しても(本塁打を)8本打てた」。両手には手応えが残る。17年スタイルを継続し、来季に臨むと決めた。

 盗塁数に関しては「まだまだ失敗があるし、上積みがあると思う」。ただ成功率だけに固執するのではない。「ここぞの場面でスタートを切らないといけない」と盗塁王のプライドもにじませる。僅差の展開やバッテリーに警戒される中、「多少無理だと思っても、思い切ってスタートを切りたい」と目を見開いた。

 派手さは求めていない。今季は意外にもお立ち台は1度だけ。田中は「見てくれている人は見てくれている。そういったところに価値を見いだしたい」と言う。ヒーローは後ろを打つクリーンアップに譲る。自身は今季同様にチームの黒子に徹する考えだ。

 2年連続参加のV旅行ではハワイを満喫。ダイヤモンドヘッドに登り、「思ったよりきつかった。でも日の出も見られたし、登って良かった。いい運動になりました」と笑顔で語った。鯉のトップバッターはどこまでもアグレッシブだ。リーグ3連覇を目指すチームを力強く引っ張る。

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