“地獄”の80分フルスイング 日本一へキャンプさながら打撃練習

 ぶっ通しでバットを振る田中(左)と丸
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 広島は6日、マツダスタジアムに隣接する室内練習場で全体練習を行った。野手は練習開始早々に、打撃練習を実施。約80分間、休む間もなくスイングを繰り返した。7日も打撃練習中心の「バッティングデー」を予定。11日からの社会人チームとの練習試合を前に、とことん振り込み、体をいじめ抜く。

 室内練習場に打球音が響き続けた。12人が4組に分かれ、4カ所での打撃練習だ。休む間もなく選手はバットを振り続ける。石井打撃コーチは「きょうとあした(7日)は、バッティングデー。もう一回、振り込ませようと思っていた」と狙いを説明した。

 守備練習は、最初の30分だけ。すぐさま20分ごとに場所を移動する打ち込みが始まった。打撃マシンは150キロ超の直球からカーブマシン、スローボールなど4種類を用意。連続ティーやロングティーなどもメニューに加えられた。合間には素振りを実施。キャンプさながらの、密度の濃い打撃練習だった。

 4日から全体練習を再開し、CS初戦までは2週間。「18日にピークをもっていかないといけない。振るときは振る。メリハリをつけることが大事になる」と同コーチ。スイング量を一度増やして体を追い込み、そこから徐々に調整していくプランだ。

 石井コーチらから受けた指導でナインは力をつけ、セ界最強打線を構築。リーグ2連覇の偉業を達成した。松山は「それが狙いなんで、しっかりと振り込みたい」と、大粒の汗をぬぐいながら力を込める。信じて、ついていくのみ。その先に日本一が待っている。

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