田中 今季初先頭弾 逆転起爆!一発&2点適時打でいきなり3打点

 「広島12-4DeNA」(13日、マツダスタジアム)

 風だけではない。本拠地を真っ赤に埋め尽くした鯉党の声援が、白球をフェンスの向こう側へと運んだ。初回、一挙6得点の猛攻の口火を切ったのは、広島の切り込み隊長・田中広輔内野手の今季初の先頭打者弾だった。

 「最近、仕事ができていなかった。これをいい機会にしたい」

 DeNAに4連敗中で、負ければ今季のカード負け越しが決まってしまう一戦。5試合ぶりの一発が嫌な流れを吹き飛ばした。2点を追う初回、カウント3-1からの5球目、外角高めの137キロ直球に鋭く反応。打球は低い弾道のまま失速することなく、左翼ポール際へと吸い込まれた。

 今季7号ソロは昨年6月12日の楽天戦以来、通算5本目の先頭打者本塁打。この回2度目の打席となった2死満塁では中前2点適時打。六回無死一塁では、セーフティーバントを一塁側へ転がして内野安打とし、猛打賞をマーク。再び大量得点へとつなげた。

 開幕から全試合務めてきた1番。理想とする身近な打者は石井打撃コーチだ。「現役時代、走攻守で足を使ってかき回されていた。今はこの場面ではどうしたらいいですかとか、その都度感じたことを聞くようにしています」。経験豊富な先輩からの助言を参考にして結果を残してきた。

 優勝マジックは背番号と同じ2。頂点は目前に迫っている。「地元で、という思いは強い。まず明日、勝たないと優勝できない。明日勝つことに集中したい」。鯉のリードオフマンが勝利を呼び込む。

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