広輔 逆転のろし弾 失投逃さず!完ぺき6号2ラン「最高の結果」

 「広島6-4阪神」(7日、マツダスタジアム)

 夜空を切り裂く白球に、大歓声がこだました。バットからはじき返された瞬間、誰もが「最高の結果」を予感したからだ。1点差に詰め寄り、反撃の号砲となった6号2ラン。広島・田中広輔内野手が、一振りで秋山を仕留めた。

 0-3の三回1死一塁。秋山の失投を逃さない。初球、真ん中のカットボールを芯で捉えた。「走者がジョンソンだったし、入れ替わってもいいと思って、引っ張りにいった。最高の結果になった」。真っ赤に染まる右翼席へ、力強い放物線を描いた。

 入団以来9本、8本と本塁打を記録し、昨季は初めて2桁の13本をマークした。パンチ力は大きな魅力の一つ。本塁打への思いは、常に持ち続けてきたものだ。

 リーグ連覇を目指して戦うチームでリードオフマンを担う。後ろには菊池、丸、松山らの強力打者が続く。「自分の役割を全うしたい」。長打を捨て出塁することを第一優先に置き、打席に立ってきた。勲章でもある得点は、リーグ2位の「93」となった。

 「(長打を)我慢したバッティングを続けている結果、打てている」と力を込める。阪神との直接対決を3連勝で飾り、優勝マジックは「8」になった。ゴールテープが見えてきた。ラストスパートをかけ、歓喜の瞬間を手繰り寄せる。

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