広島球団史上最速でM33点灯 誠也同点打で執念ドロー!最短V8・29

 「中日1-1広島」(8日、ナゴヤドーム)

 首位広島が中日に延長十二回、1-1で引き分け、2位阪神が巨人に1-6で敗れたため、広島に優勝へのマジックナンバー「33」が今季初めて点灯した。8月8日のマジック点灯は、1980と昨年の同24日を大幅に上回る球団最速。残りは41試合。79、80年以来のリーグ2連覇へ、さあカウントダウンじゃ!

 節目の戦いを勝利で飾ることはできなかった。それでも中盤までの大苦戦から底力を示し、引き分けに持ち込んだ。緒方監督は三塁ベンチ前でタッチを交わす。8月8日、中日戦。阪神が巨人に敗れたことで、ついに優勝マジック「33」が点灯。昨年の同24日を大幅に更新する球団史上、最速でのカウントダウンが始まった。

 「抑え込まれていたけどしっかりと1点を取ってくれた。ピッチャーにしても野手にしても粘ってくれた。6連戦の初戦を負けなかったのは大きい」。試合後、指揮官はチームへの確かな手応えを口にした。

 中日・鈴木に対し0-1の七回1死まで無安打だった打線が、一気呵成(かせい)に攻め立てた。菊池が中前打を放ち、反撃の号砲を鳴らす。丸が右翼線を破る二塁打で二、三塁とすると、今季途中から4番に座る鈴木が打席に立った。「1本出て、良かった。ヒットが出ていない中だっただけに良かった」。142キロの直球を捉える左前適時打。初安打からの3連打で、試合を振り出しに戻した。

 昨季からのテーマはつなぎの野球。回の先頭打者が後続に勇気を与え、それをつないでいく。指揮官、そして石井打撃コーチら首脳陣が、ナインに徹底してきた。イズムは浸透し共通認識になった。そして指揮官が目指すのは投手を中心とした「守り勝つ野球」だ。

 この日は4併殺もあり追加点は奪えなかった。だが、野村が最少失点で踏ん張ると、八回以降は5投手が無失点リレーで締めた。全員が高い集中力を持続し、勝利に等しい引き分けをつかみ取った。

 巨人、阪神が大型補強をする中で、リーグ連覇を目指した戦いが幕を開けた。頂が視界に入るが、新井は「1つずつ戦っていく。自分たちの力で減らしていきたい」。鈴木も「特に気にしていない。目の前の一戦一戦を戦っていく」と力を込めた。残りは41試合。その日、その瞬間に集中するカープが、一丸で前へと進んでいく。

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