エルドレッド2発 2年連続セ一番乗り10号 ただいま2冠 打率も2位
「広島11-2巨人」(13日、マツダスタジアム)
主砲のバットが止まらない。広島のエルドレッドが今季3度目の1試合2本塁打で4打点と大暴れした。
「打てる球をしっかり叩けたというのが今日の結果」
まずは3-0の三回先頭。マイコラスのカーブにバットが鋭く反応。衝撃音を残した打球は放物線を描き、左翼席上段に突き刺さった。今季の本拠地初アーチとなる9号ソロで貴重な追加点を奪った。
これで終わらない。8-2の八回2死一、二塁。中川の直球をバックスクリーン左へ10号3ラン。「しっかりボールを見て打つことができた」。2年連続でリーグ10号到達一番乗りを果たした。
試合前は、必ずイヤホンを着けて球場に入る。耳に流れ込むのは色んなジャンルの音楽であり、時に無音の場合もある。「80年代や90年代の曲や、その時に聞きたいものを選ぶようにしている。何も聞いてない時もあるけどね」。周りの音を断ち切って、集中力を高めてゲームに臨んでいる。
本塁打はトップを独走し、29打点も巨人・阿部と並んでリーグトップタイ。打率も同2位の打率・346とただの“一発屋”ではない。「タイトルは気にしていない。なるようになる。最重要課題はランナーを本塁にかえすこと」。チームの勝利へ、今後もフル回転で貢献する。