誠也2発5打点 「4番目」じゃない!鯉の若き4番が連敗止めた

 「ヤクルト7-8広島」(10日、神宮球場)

 鯉の若き主砲が決めた。広島の4番・鈴木誠也外野手(22)が今季2度目の1試合2本塁打と爆発。三回に6号2ランを放つと、5-6の七回にはリーグトップタイの7号逆転2ラン。一回の適時二塁打を含め3安打5打点の大活躍で、チームの連敗を4で止めた。この勝利でチームは20勝。首位阪神とのゲーム差を1と縮めた。

 4番としての意地だった。神宮の夜空に高々と舞い上がった決勝弾。ベースを周る鈴木の顔に笑みは見えない。まさに貫禄の一発。鯉の若き主砲がチームの連敗を4でストップした。

 「ここ最近打てていなかったので、いいところで打つことができてよかった。久しぶりに打ったので、気持ちよかった」

 1点を追う七回だ。2死一塁で迎えた4打席目。フルカウントからの7球目、ルーキの投じた低めのフォークに体が反応。しぶとく食らいつき、左翼席へ運んだ。リーグトップタイの7号逆転2ラン。この日2本目のアーチで重い空気を一掃した。

 1本目は豪快な一撃だった。3-2の三回無死二塁。山中の甘く入った直球をフルスイング。打球は左翼席中段に吸い込まれた。特大の6号2ラン。「チャンスで打ちたいと思っていた。ずっとモヤモヤしていたので、いいところで出てよかった」。4月29日のDeNA戦(横浜)以来となる今季2度目の1試合2発。7本中5本が4番として放った一発だ。

 延長十二回の死闘の末、サヨナラ負けした前夜は5打数無安打。ブレーキとなった悔しさをこの日にぶつけた。「やられていたので何とかやり返していけたらいいかなと強い気持ちで打席に入りました」。その言葉通り、1打席目から気合はマックスだった。初回1死二塁の好機で、右翼線にしぶとく運ぶ適時二塁打。この日3安打5打点の大暴れ。チームを勝利に導いた。

 14試合連続で4番を託されている鈴木。「4番目の打者として考えている。気にしていない」と平常心を強調したが、緒方監督は「もう4番目とは言えない。彼が当たり前のようにチームを救う一打を打ってくれる。頼もしい」と絶賛。4番として経験を重ね、成長していく鈴木の姿を頼もしく感じていた。

 この勝利でリーグ20勝に到達。首位阪神に1ゲーム差と迫った。「今日一日だけよくても意味がない。これからもいい形で(打席に)入れるようにしないといけない」と鈴木。新4番がバットでチームを勢いに乗せる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス