野村3被弾を反省「もったいなかった」メキシコの“空中殺法”にやられた

 「侍ジャパン強化試合、日本11-4メキシコ」(11日、東京ドーム)

 野球日本代表「侍ジャパン」が、強化試合第2戦でメキシコと対戦し、11点を奪い快勝した。先発した広島・野村祐輔投手(27)は3本塁打を浴びるなど、4回を5安打3失点。課題が残ったが、ツーシームに手応えを深めるなど収穫もあった。日本は12、13日にオランダと対戦する。

 随所に光る投球を見せた。だが、3被弾に反省が残る。国際大会で手にした課題と収穫。第2戦の先発に起用された野村が、4回を投げて5安打3失点。同点で降板となった。世界のパワーを肌で感じ、試合を作りながら洗礼も浴びる結果だ。

 効果的だったのはツーシームだ。球数制限を意識した中で、ストライクゾーンでの勝負が必須となる。初回から同球でカウントを整え、チェンジアップ、カットボールなどが勝負球。多彩な変化球を交ぜて3者凡退に抑えるなど、140キロ台前半の直球も生きた。

 だが、二回。4番のアマダーに、高く浮いたチェンジアップを左翼席に運ばれた。さらに2点リードの四回。ペーニャに内角低めのスライダーを右翼席まで飛ばされると、2死からベルドゥーゴにカットボールを狙われた。いずれも早いカウントの勝負球。中軸のパワーに屈した形だ。

 来年3月のWBC本戦を見据えた省エネ投球。ボールの違いに苦しむ中で粘った。小林誠とのコンビ。夏の甲子園で準優勝した広陵バッテリーが復活した。三回には1死一塁でJ・アギラールの二盗を阻止。2人で知恵を絞り、懸命に投じた全64球。「しっかり打たれたという感じです。(メキシコ打線は)スイングが強い。でもツーシームは良かった」。課題を力に、収穫を自信にして、成長を続けるだけだ。

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