緒方監督 いざ“男気”出陣! 黒田とともに日本一

 監督会議の後、握手を交わす緒方監督(左)と栗山監督
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 「日本シリーズ・第1戦、広島-日本ハム」(22日、マツダスタジアム)

 広島の32年ぶり日本一を目指した戦いが22日から始まる。日本シリーズ開幕を翌日に控えた21日、緒方孝市監督(47)がマツダスタジアムで会見。栄冠を勝ち取り、今シリーズを最後に現役を引退する黒田と喜びを分かち合うことを誓った。チーム一丸となり、日本ハムとの決戦に向かう。

 誰もが注目していた。決戦を翌日に控えた記者会見後の囲み取材。緒方監督が黒田の登板日を明言した。「ファンも一番、注目していることだと思う。彼は第3戦に投げさせる。CSが終わった時点で、そこに向けて調整してもらっているから」。25日、札幌ドームでの一戦で先発起用する方針を明かした。

 黒田は18日、今季限りでの現役引退を発表した。日本シリーズが現役最後の舞台。本拠地での先発が可能だったが、指揮官に迷いはなかった。「黒田のための日本シリーズではない。チームが黒田とともに日本一になるための投手起用だと思っている」。32年ぶりの日本一が次の目標。黒田と笑顔で終わるための最善策と信じて、敵地での先発を決めた。

 パ・リーグ王者・日本ハムが相手。決して簡単ではない戦いを覚悟する。だが本拠地で初戦を迎えられるのが「大きなアドバンテージ」と言いきった。リーグ戦89勝のうち、実にマツダで49勝。初戦を勝利で飾ることができれば、その後の戦いに弾みがつくだけに、地の利を生かす。

 第1戦の日本ハム先発は難攻不落の大谷。「いろんな考えを持って臨みたい」と力を込めた。CSファイナルSでは、シーズンと異なり送りバントを多用。確実に1点を奪う采配を振るった。先制点が試合展開を左右しかねないだけに、手堅い作戦も視野に入れる。投手起用では、延長十五回を見据え、中継ぎ投手を1人増員するメンバー構成で臨む予定。1年を締めくくる戦いに、全勢力を結集して臨む。

 全体練習では、ナインは適度な緊張感の中で汗を流した。午後2時7分頃に鳥取県中部を震源とする地震が起こり練習が一時中断したものの、事故はなく最終調整を終えた。監督会議で持ちかけた予告先発が了承され、初戦の先発をジョンソンと明かした。準備は整った。あとは大一番へ向かうだけだ。

 「みんなが主役になる場所。その中で黒田とともに日本一を目指して戦いたい」と緒方監督。カープを愛する人の願いは、一つ。チャンピオンフラッグを掲げ、黒田を笑顔で送り出す。

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