カープ「日本一ローテ」固まった ジョンソン、野村、黒田…3本柱を軸に

 12日から始まるマツダCSファイナルSを前に、セ・リーグ王者の広島が4日までに先発ローテーションを固めた。アドバンテージの1勝を含む、4勝先取となる短期決戦。先発はジョンソン、野村、黒田の3本柱を軸に、32年ぶりの日本一に向けた軌道を描く。

 初戦はジョンソンだ。今季は開幕投手から後半戦初戦など常に、節目の登板を任されてきた。本拠地マツダでは8勝2敗、防御率1・85と抜群の安定感。登板予定だった5日の練習試合は、悪天候が予想されるため中止となった。シート打撃か、翌6日の練習試合登板で最終調整する。

 この日の全体練習では野村がブルペン入り。同6日の実戦登板を経て、中6日で第2戦に登板する。3戦目は黒田。既に畝投手コーチは、CSでの戦い方について「今までの形の中で、いい者をどんどんつぎ込んでいく」と、3本柱に信頼を寄せる。4戦目は岡田、5戦目はヘーゲンズ。腰痛の中崎が抑えとして復帰できない場合は、ヘーゲンズがリリーフに回り、代わって福井が先発に備える。

 カギを握るのはやはり黒田だ。3戦目は、連勝なら王手をかけた一戦。流れを左右する登板になる。前回1日のヤクルト戦では7回を1失点。中12日の間隔となるマウンドを前に「入れられたら入れたい」と、実戦形式の登板を挟む。「今後は一発勝負の短期決戦。まずは体の状態を上げたい」。“日本一ローテ”で、まずはCS突破を狙う。

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