中崎、CS登板の判断先送り 緒方監督は慎重姿勢崩さず

キャッチボールで調整する中崎翔太=マツダスタジアム(撮影・高部洋祐)
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 広島の中崎翔太投手(24)が4日、マツダスタジアムで行われた全体練習で、負傷後2度目のブルペン投球。約30球を投げた。当初はこの日の投球でCSに登板できるか判断する見込みだったが、結論は先送りに。6日に予定されるJR西日本との練習試合で、首脳陣が最終判断を下すことになった。

 9月23日に腰痛を発症して以来、この日が2度目のブルペン投球。中崎本人は「徐々によくなっている。7、8割の力で投げた」と手応えを感じ取っている。球を受けた正捕手の石原も「受けている方に違和感はない。あとは本人次第」と、復調を感じ取っている。

 12日にから始まるマツダスタジアムでのCSファイナルS登板を逆算しての調整。「(試合では)もっと上げられると思うし、大丈夫だと思います」と前を向く。ただ、まだ成長過程の24歳。緒方監督は慎重な姿勢を崩さない。「まずは6日に判断したい。状態が悪ければ、ぶっつけ本番では行かせない。その時はフェニックス(リーグ)に行かせ、日本シリーズに備えてもらう」と話した。

 開幕から故障者や、主力投手が不振で再調整を強いられる中、一丸野球で戦ってきたチーム。「投手中心として守り勝つ野球」「接戦を勝ちきる野球」を掲げ全員でカバーしながら、25年ぶりのリーグ優勝を成し遂げた。「中崎1人に背負わせることはないよ。ケガなどがあっても、みんなでカバーし合ってきた。形にはとらわれない」と指揮官。代役の守護神には今村が控え、一岡、大瀬良、ジャクソンらが勝利の方程式を守る。柔軟な姿勢で短期決戦を戦う。

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