広島どっぷり!カープV祭り 25年分の喜び爆発!一夜明けても熱狂冷めん

 一夜明けても熱狂は冷めやらない。プロ野球・広島が25年ぶりセ・リーグ優勝を決めた翌日の11日、地元の広島市中心部のデパートなどで記念セールが始まった。街中には「おめでとう」の垂れ幕が掲げられ、市内は祝福ムード一色に染まった。四半世紀ぶりの優勝の余韻を楽しもうとユニホームを着た人たちが街にあふれた。

 秋晴れのもと、地元の人たちの笑顔がまぶしい。広島県内は25年ぶりの優勝に祝福ムード一色だ。街のいたるところに広島の優勝を祝う垂れ幕、くす玉、看板が掲げられた。

 広島市内随一のにぎわいを誇る本通商店街では、優勝祝賀イベントが行われ、立すいの余地がないほどカープのユニホームやTシャツを着た人であふれた。マツダスタジアム建設の際、広島・松田元オーナーが幅12メートルのコンコースにこだわったのも、この本通をイメージしてのもの。地元の人にとっては、おなじみの場所だ。

 県内各地のデパートやスーパーでも優勝記念セールが始まった。ライオン像に緒方監督のユニホームを着せた広島三越には、開店前に200人以上が並んだ。ユニホーム姿の従業員が「25年間、この瞬間を待っていた」と号泣しながらくす玉を割ると、客らの中にはうれし泣きする人も。純金製の野球ボール(約500グラム、550万円)とバット(約430グラム、510万円)を用意。バットは既に購入予約が入ったという。

 マツダスタジアムのグッズショップには、優勝記念グッズを求め、開店前からファンが詰めかけた。広島市内の男性会社員(28)は「日曜日で会社が休みだったので買いに来た。緒方監督、優勝してくれてありがとう」と25年ぶりの優勝に感謝していた。

 旧広島市民球場跡地で開催中の「オクトーバーフェスト2016」のイベントスペースでは60インチの大型テレビを7台設置し、この日の巨人-広島戦(東京ドーム)のパブリックビューイングを実施。試合は0-8で敗れたが、ファンはユニホームを着てスタンドさながらに声援を送った。

 主催する広島テレビ営業本部の小田慎二さん(43)は「旧市民球場というのもあるのでしょう。たくさんの人に来ていただいた。みなさん優勝の余韻に浸っている感じですね」。観客は大敗にも余裕の表情を見せた。

 広島市内を走るバスや電車にも優勝を祝う幕が付けられ、どこにいっても祝福ムードばかり。25年ぶりの喜びは、しばらく続きそうだ。

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