薮田、粘投3勝目 本拠地Vへ6回無失点
「広島5-0中日」(7日、マツダスタジアム)
広島の薮田和樹投手(24)が6回4安打無失点の好投で、3勝目を挙げた。
「調子は悪くなかったんですけど、内容が良くなかったです。変化球でストライクが取れなかった。(捕手の)会沢さんに引っ張っていってもらいました」。初回から四回まで毎回、走者を背負うピッチングだった。
最大のピンチは六回、2死一、二塁で堂上を迎えた場面だった。8月28日の同戦(ナゴヤドーム)で、満塁本塁打を浴びた相手。「真っすぐで、絶対に抑えたいと思っていた」。2球の直球で追い込むと、最後は150キロの真っすぐを迷いなく投げ抜いた。圧巻の3球三振。超満員の歓声を浴び、マウンドを降りた。
本拠地Vへ期待がかかる中、迎えた一戦で堂々の投球を見せた24歳。「いい形で(野村)祐輔さんにつなげたかと思います」。幼い頃からカープファンの右腕が、25年ぶりとなる歓喜の瞬間を引き寄せた。





