丸サヨナラ打で広島マジック9 逆転の鯉だ40度目!劇的カウントダウン

 「広島6-5DeNA」(1日、マツダスタジアム)

 今の広島は負ける気がしない。五回に一挙5点を奪われ、4点のリードを許したが、すぐに追いつくと、5-5の延長十回、1死満塁から丸佳浩外野手(27)が中前へはじき返し、今季9度目のサヨナラ勝利。球団史上最多の76勝目を挙げ、マジックナンバーはついに1桁の「9」。優勝への本格的なカウントダウンがいよいよ始まった。

 一塁ベンチに右拳を突き出しながら、殊勲の丸がベースを駆ける。水、氷を持って追い掛けるナイン。笑顔の輪が広がる。また勝った。4時間20分の激闘。今季17度目の延長を戦い、十回に9度目のサヨナラ勝利。3連勝で、マジックはついに1桁の9。貯金は84年以来の30となった。

 ハイライトは十回だ。1死から安部が打撃妨害で出塁。田中の右翼線二塁打で二、三塁とした。DeNAは菊池を歩かせ、満塁策を敷いたが次は丸。2-2から5球目、真ん中の直球をはじき返すと、打球は遊撃頭上をライナーで越えた。3連勝を決める殊勲打だ。

 「最高です。つなぐ意識で、食らいついていけました。先行されたら苦しいですが、1点ずつ返すとこっちのリズムになるので」

 浸透する「つなぐ」意識。奇跡の序章は五回だ。5点を奪われた直後。1死後、菊池だ。砂田のスライダーを狙うと、高々と舞った打球は左翼スタンド一直線。反撃の号砲となる13号ソロだ。さらに2死から、新井が右翼越え二塁打で出塁した。続く鈴木の中前適時打、エルドレッドの19号2ランで同点。試合を振り出しに戻した。

 試合前練習。1軍野手最年長の新井が、真新しいTシャツで登場した。背中には「覇気」の2文字。「安部さんから『これで覇気を出しなさい』と言われて…」とニヤリ笑った。安部が再三、コメントで使う言葉。実際はファンからの贈り物で、サイズが大きかったため先輩に贈呈した。ベテランが率先して場を和ませるチームに、25年ぶりマジック点灯の重圧は見えない。

 「今年の戦い方だ。1、2、3番が打線を引っ張ってくれている。チームとしても形を作れている。毎試合、力を発揮しているよ」

 緒方監督が興奮気味に振り返る。今季40度目の逆転勝利で、DeNAにシーズン勝ち越しを決めた。通算76勝で球団最多勝利数を更新。25年ぶりの優勝は、刻一刻と近づいている。「目の前の勝利に食らいついていくだけです」と丸。水で濡れたユニホームのまま「寒いです」と笑った。残り19試合。遠かった頂が確かに見えてきた。

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