広島ナイン、25年ぶりマジックも緩みなし 菊池「いつも通りのプレー」

8回広島無死、菊池が本塁打を放つ=東京ドーム(撮影・堀内翔)
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 「巨人3-7広島」(24日、東京ドーム)

 広島が巨人に競り勝ち、リーグ優勝した1991年以来、実に25年ぶりにマジックナンバー「20」を点灯させた。緒方監督は現役時代に経験しているが、選手らにとっては初めてのこと。節目の数字を前にしても、選手らに気の緩みはなかった。

 試合は1点ビハインドの六回、5本の集中打で4得点を奪って、巨人のエース・菅野を攻略すると、八回には菊池、丸の連弾でトドメを刺した。菊池は自己最多の12号。マジック点灯には、これまで経験もなく「分からないのでね。関係ないというよりも、これからもいつも通りのプレーを続けるだけです」と気を引き締めた。

 途中から出場の新井は、若い選手の執念を称賛。「みんなの頑張りだ。ナイスゲーム、最高のゲームだった」とし、マジック点灯にも「またあした、きょうと同じ気持ちで、みんなでぶつかっていく」とすぐ次戦を見据えた。代役の4番で2安打の松山は「あしたからもこういう野球ができれば、優勝できる」と手応えを口にした。

 投げては先発の福井が6回2失点の粘投。投打に気迫を見せた勝利に、緒方監督は「六回の集中打は見事だった。昨日の悔しさを晴らしてくれた。その姿は頼もしく映った」と、各選手の奮闘をたたえた。残り26試合。25年ぶりの頂点に向けて、ついにカウントダウンが始まった。指揮官は「そういう数字はファンの方に対して、大きく報道してほしい。我々は最後の最後まで、143試合目まで全力で戦い抜く。自分たちの野球をやっていく。それは変わらない」と前を向いた。一戦必勝で悲願の頂点まで一気に駆けるだけだ。

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