広島が阪神に完勝 鈴木が「雲の上の存在」藤浪から先制打

8回、広島・岩本貴裕が走者一掃の三塁打を放ち盛り上がる広島・緒方孝市監督(左から2人目)とナイン=甲子園(撮影・田中太一)
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 「阪神2-8広島」(8日、甲子園球場)

 広島が阪神先発・藤浪から8点を奪い、3連戦の初戦を大勝で飾った。貯金は再び最多の17とした。

 初回、2死満塁で「神ってる」男、鈴木の左前適時打で2点を先制。さらに一、三塁から重盗で3点目を奪うと、二回には田中の8号ソロで追加点。続く四回には1死二塁で丸の三盗から、松山の左犠飛と大技、小技で序盤に藤浪を攻略した。

 八回には2死満塁から代打・岩本。藤浪の初球、真ん中高めの148キロを強振すると、ライナー性の打球は右中間を破った。走者一掃の三塁打でダメ押しの3点を奪い。藤浪をKOした。岩本は昇格後、3試合連続の代打安打を記録。日替わりヒーローの活躍が流れを呼ぶ。

 鈴木はヒーローインタビューで、先制打のシーンを「満塁だったので、転がせば何とかなると思いました」と振り返った。藤浪とは同級生だが、意識を問われると「意識するというよりも、雲の上の存在なので、常に挑戦者っていう気持ちで打席に入っています」と控えめに語った。その藤浪からチームは8点を奪ったが「いつも通りしっかりみんな気を抜かず、一戦一戦勝ちたいという気持ちでやっているのが、いい結果につながっている」と語った。

 先発のジョンソンは7回2失点で9勝目(6敗)を挙げた。これで昨季から阪神戦は負けなしの4勝。今季9勝目を挙げ、10勝の野村に続くリーグ2位の勝利数だ。貯金は再び今季最多タイの17。阪神戦はこれで5連勝となった。2012年以来4年ぶりの記録で、投打にかみ合った1勝。チームの勢いはまだまだ止まりそうになり。

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