松山、阪神に配慮し決めぜりふ自粛

9回広島2死満塁、広島・松山は阪神・中谷の落球でサヨナラ打となりガッツポーズを決める=マツダスタジアム
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 「広島4-3阪神」(26日、マツダスタジアム)

 チームに18年ぶりの9連勝となるサヨナラ勝利をもたらした広島・松山竜平(30)が、お立ち台での決めぜりふを自粛した。

 2-3で迎えた九回。会沢の適時打で同点としてから、なおも2死満塁の場面で起用された松山は、左中間へ飛球を放った。ここで打球を追った阪神の左翼・俊介と中堅・中谷が交錯。打球が落ち三走が生還したが、俊介が担架で搬出される事態となった。記録は中谷の失策となり、松山に打点はつかなかった。

 お立ち台に呼ばれた松山は、通例ならば、「オレ、やったよ!」と叫ぶのが定番となっているが、この日は「ああいう形で阪神の選手もけがをしたので、今日はちょっと勘弁してください」と自粛。「ただ、応援してくれていた人が見に来てくれて、お立ち台に上がれたのはうれしく思っています。次からもしっかりと打で貢献できるように頑張っていきたいと思います」とファンに感謝した。

 打球が落ちた瞬間については「やってしまった(打ち取られてしまった)と思ったんですけど…。ああいう形で阪神の選手が一生懸命追った中で、ああいう形になったので、僕は本当に良かったと思います」と言葉を選びながらも、勝利を喜んだ。

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