広輔弾!誠也弾!鯉一挙7点で巨人連倒

 「広島9-3巨人」(25日、マツダスタジアム)

 広島が巨人を圧倒した。1点リードの六回、田中広輔内野手(26)の3号左越え3ランを口火に、打者10人が5本の長短打を集中し7得点。チーム打率、本塁打、得点とセ界最強打線が爆発、連勝で巨人戦今カード勝ち越し決定。さらに3カード連続での勝ち越しも決めた。貯金は今季最多の「6」に増やし、首位をガッチリとキープした。

 大歓声の後押しを受け、左翼席に田中の3号3ランが突き刺さる。六回1死一、三塁。左腕・山口の145キロ直球を完璧に捉えた打球が打線を目覚めさせ、打者10人の猛攻で一挙7点を奪った。

 「まさか本塁打になるとは思っていなかった。追い込まれていたので犠飛でもいいと思っていた」。3日・巨人戦(東京ドーム)以来、19試合ぶりの一発で試合の流れを呼び込んだ。

 開幕から全49試合に不動の1番として出場する切り込み隊長は「僕の中で当然、引っ張って打ちたい思いもある。でも、チーム方針として徹底してきた。物足りない感を持ちながら、逆方向に強い打球を心がけている」と胸の内を明かした。

 その後2死二塁とし打席に迎えたのは、頼れる4番・新井だ。追い込まれながらもしぶとく右前にはじき返した。二走・菊池が快足を飛ばし本塁へ生還し6点目。続くエルドレッドも中前打で続いた。

 2死一、二塁。トドメを刺したのは鈴木だ。左翼場外への特大5号3ラン。「広輔(田中)さんが打ってくれたので気持ち的に楽になった。少し泳がされて前で裁けた感じ。今までとは違ったホームランだったと思う」と納得の表情だ。

 緒方監督は「6回はビッグイニングになったね。広輔(田中)があそこで本塁打を打つからびっくりしたよ。誠也(鈴木)も試合を決める本塁打を打って自信になったのではないか」と若鯉の奮闘に目を細める。

 「みんなそれぞれの役割を果たしている。いい攻撃ができている。巨人にはまだまだ負け越しているので明日も気持ち引き締めてやっていきたい」と田中はチームの思いを代弁した。

 今季初の巨人戦に勝ち越し、貯金を今季最多の6とした。好調ビッグレッドマシン打線で首位を固める。

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