新井悔し…先制二塁打より「あした」

 「中日4-2広島」(29日、ナゴヤドーム)

 バスまで続く通路を、厳しい表情で歩いた。通算1976本目の安打で、広島・新井貴浩内野手が先制点を奪取。だが、積み上げた1本の安打より、痛恨の敗戦、逆転負けに、悔しさが募る。「また、あした。あした」。言葉を絞り出し、必死に前を向いた。

 序盤は理想的な展開だった。二回、先頭のルナが中前打で出塁すると、1死後、打席に新井。難敵若松に対してカウント2-2からの6球目、高めに浮いた133キロ直球を狙った。左中間を真っ二つに破る適時二塁打。チームは開幕4試合目にして、初めて先制点を奪った。

 だが、2点のリードを守り切れず、敗戦。ナゴヤドームでは昨季から8連敗だ。「なんでしょうかね。自分はそんなに考えてないですけど。でも、数字に出てしまっている」。鬼門突破を狙った第1ラウンド。相性の悪さは認めるが、打破するしかない。

 「でも、そんなこと言ってはいられないので。あした、です」

 必死に前を向く。開幕から4試合で5本目の安打(打率・333)。節目の2000安打に残り24本とした。30日は新人の横山が初登板予定。打線の援護を誓った。「たくさん点を取ってあげられるように頑張りたい」。記録より勝利につながる1本、1点を。打撃好調のベテランが、一振りで苦境を切り開く。

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