黒田 筒香惑わせ凡飛2度!41歳の進化

 「オープン戦、広島3-2DeNA」(13日、福山市民球場)

 広島の黒田博樹投手(41)が、6回6安打2失点と好投した。3月26日のDeNA戦(マツダ)に登板予定で、開幕前哨戦となったこの日のマウンドでは新球を駆使。筒香をチェンジアップで左飛に斬った。「新球で凡打を取れたのは、すごく大きかった」と41歳の進化を見せた。

 昨年までにはない軌道を描く白球に、4番のバットが戸惑った。筒香を新球チェンジアップなどで無安打に封じた。黒田が開幕カードで戦う相手に、進化を見せつける82球。2失点は喫したが、畝投手コーチは「武器になっていく」と新球を評価した。

 「状態は良くなかった」と、初回からピンチを背負った。福山で11年ぶりの登板。先頭柴田に中前打を浴び、2死一塁で打席に筒香。侍JAPANの主軸に4球目、内寄り高めに新球を投じた。筒香はのけ反るような格好で打ち返し、浅い左飛となった。

 「まだまだじゃないですか。これでは戦うのは難しい。修正して戦っていかないと」

 新球を含めて、投球内容に黒田の自己採点は厳しいが、二回以降は3イニングを無安打投球。「今年、使っていきたい球」と話すカーブを軸にして、ロマック、松本はスプリットで連続三振に斬った。「いろんな球種を使いながら、反応を見ることができた」。右打者の内を狙うカットボールも含めて、結果以上に収穫は多かったという。

 反省は五回のマウンド。2死二塁から8番黒羽根に、左翼越え適時二塁打を浴びた。スプリットが甘く入った1球。3連打で2点を失うなど、負の流れを止めることができなかった。「切り替えができなかった。実戦で感じるものなので、実戦勘を取り戻したい」。課題を収穫として捉え、次回修正を誓った。

 予定の5回を投げ終えたが、六回も志願の続投。緒方監督も「納得するまで投げていい」と後押しし、無失点で2度目の実戦登板を終えた。18アウト中11個がゴロアウト。新球を駆使した投球内容に、指揮官も「問題ない。芯を外す持ち味が出た投球だった」と全幅の信頼を寄せた。

 前回登板で、左内くるぶしに打球を受けたが「全然、大丈夫」と万全を強調。次回は中6日で、20日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)登板後、開幕2戦目のマウンドに向かう。「(新球などで)ボールを動かしながら、アウトが取れたのは大きかった」と黒田。プロ20年目シーズンに向けて、レジェンドは進化と修正を続けていく。

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