ルナ全開 右肘&両膝「100%」OK

 前中日で今季から広島に加入したエクトル・ルナ内野手(35)が28日、広島市内の球団事務所で入団会見を行った。不安視されている古傷の右肘と両膝について万全を強調。三塁のレギュラーを獲得し、打率、打点、本塁打の3部門で好成績を残してチームの勝利に貢献することを誓った。

 背番号「5」のユニホームに袖を通すと、ルナは目をキラキラと輝かせた。広島でプレーできる喜びが表情に表れていた。チームの懸案解消へ、背負うものは大きい。それでも期待に応える自信は、ある。

 「カープの一員になれてとてもうれしい。この機会を与えてくれた球団に感謝している。打率、打点、ホームランの3つには全てこだわりがある。全身全霊をかけて、チームに貢献していきたい」

 中日を自由契約になり、広島から声がかかった。2013年の来日1年目に打率・350を残すと、14年は・317、昨季も・292と安定した成績を残した。実績は申し分ない。気になるのは古傷だ。1年目は両膝を痛め途中帰国。昨季は右肘痛で一度、出場選手登録を抹消された。だが「コンディションは100%の状態。オフもしっかり練習できている」とキッパリ。不安視する声を一蹴した。

 チームは昨季、リーグ3位の506得点を挙げた一方で、勝負どころでの一打を欠き、接戦に競り負けることが多かった。さらに三塁を固定できなかったという課題も残った。3年間の通算得点圏打率が・325で、三塁の守備に安定したものがある助っ人。「三塁は一番、安心してプレーできるよ」。勝負強さを発揮して梵、小窪、安部、堂林らとのサバイバルレースを勝ち抜き、定位置を奪い取る覚悟だ。

 今オフは母国・ドミニカ共和国のジムでみっちりと体を仕上げてきた。「全力を尽くしたい」と強い意気込みがあるだけに、慢心はない。ランニングや筋力トレーニングに加え、打撃練習にも精力的に取り組み、2月1日のキャンプ初日から全力でバットが振れる状態だ。

 古巣に対しては「もうカープの一員。中日は知らないくらいの気持ちで戦いたい」と言い切った。心には既に、広島魂が宿っている。チームが目指すのは25年ぶりの悲願達成。ドミニカンが覇権奪回へ大きな推進力をもたらす。

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