広島ドラ2横山“右の大野”目指す
広島からドラフト2位指名された横山弘樹投手(23)=NTT東日本=が16日、都内のホテルで仮契約を結んだ。契約金7500万円、年俸1350万円。背番号は「24」となる見込みで、かつての左腕エース・大野豊氏と同じ背番号をつけることになる横山は“右の大野”へ意欲を示した。
左右の違いはあれど学べるものは学ぶ。背番号「24」を受け継ぐ見込みの横山は「ありがたい番号をいただいたので、自覚と責任を持って、自分の任された役割を全うできるように頑張りたい」と目を輝かせた。
98年に引退するまでに148勝138セーブを挙げた大野氏。92年生まれの横山は動画サイトの映像でしか見たことはない。だが、「すごい投手。パワプロ(野球ゲームの『実況パワフルプロ野球』)とかにも出てきて、よく使っていたので、すごいんだなと思いました」と、存在の大きさは認識している。
横山は150キロの速球に得意のチェンジアップなどを交えたクレバーな投球が持ち味。社会人の2年間で大学ノート4冊以上のメモを残すほど相手を研究し、打ち取るプランを立てていた。
大野氏も快速球に七色の変化球と呼ばれた多彩な球種を武器としていた。横山は「投げっぷりがいいし、これからもっと見て勉強しようと思います」と、“右の大野”を目指すつもりだ。
尾形スカウトも「普通に投げてくれればできる」と開幕ローテ入りを期待する即戦力。横山は「チームが一番苦しい時に自分がマウンドに立って、勝ちを呼び寄せるような投球ができたらと思う」と目標を掲げた。