エルド残留!ライトル以来の在籍5年目

 広島は19日、ブラッド・エルドレッド内野手(35)との来季契約が合意したと発表した。再契約金25万ドル(約3000万円)、14万ドル増の年俸105万ドル(約1億2500万円)プラス出来高払い。来季で来日5年目。広島に在籍した歴代外国人で通算4位につける80本塁打をマークする助っ人が、25年ぶりの優勝を導いてみせる。

 失意のBクラス転落から、25年ぶりの優勝を目指す来季。鯉党には朗報だ。広島がエルドレッドと再契約を結んだ。今季は右膝半月板損傷のため開幕から出遅れたが、79試合で打率・227、54打点。チームトップタイ19本塁打を放った。頼れる大砲が、再びカープのユニホームを身にまとう。

 シーズン終盤の9月以降に8本塁打、20打点をマーク。貧打に泣いたチームにあって、貴重な得点源となった。37本塁打でキングに輝いた昨年に比べれば物足りないが、練習態度、走塁や守備でも全力プレーを貫く姿勢も評価された。

 シーズン終盤には「来季も広島でプレーできたらうれしい。この町のことはよく知っているし、気に入っている」と話していた。9月15日の巨人戦(マツダ)開始前、選手会による関東・東北水害の被災者への募金活動が行われた際は、外国人選手でありながら自らの意思で参加。「自分のできることをしようと思っただけだよ」と話していた。

 緒方監督は「カントリー(エルドレッドの愛称)はいつも一生懸命。そしてナイスガイだ」と人柄をたたえた。そして「前半戦は彼が抜けた穴が痛かった。後半戦の勝ち試合は彼が打った試合が多かった。来シーズンもオーダーに入ってもらいたい」と期待を寄せた。

 もちろん、指揮官は外国人野手同士が高いレベルで1軍枠をめぐり競い合うよう要望。「彼に頼りすぎてはいけない」と、全体的な打力アップの必要性に触れた。今季の外国人ではジョンソンとの契約更新が確実。ヒース、ロサリオ、ザガースキー、シアーホルツ、グスマンは未定となっている。

 5シーズン連続で広島に在籍する外国人選手は、6季連続のライトル(77~82年)以来2人目。通算80本塁打は、外国人の在籍本塁打数で球団史上4位につける。1位ライトルの155本塁打は遠いが、2位ロペスの112、3位ギャレットの102は射程圏内。新たな球団史を刻むことが、チームの勝利に直結していく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス