3年目の辻2回0封!支配下登録へ前進

 「フェニックスリーグ、広島5-11西武」(13日、日南) 

 広島の育成・辻空投手(21)が、みやざきフェニックス・リーグ西武戦に中継ぎで登板し、2回1安打無失点と好投した。直球は最速149キロを計測。力でねじ伏せる投球で来季の支配下登録へ向けて、また一歩前進した。

 日南の空の下で辻が躍動した。直球で押しまくり西武打線を牛耳った。「真っすぐが良かった。ランナーを出しても落ち着いて投げられた」と表情を崩した。来季の支配下登録を勝ち取るために続く戦いで、また一つ結果を残してみせた。

 パワーピッチャーの本領を発揮した。六回から登板し、自己最速の151キロにあと2キロに迫る149キロを計測。七回、先頭打者に中前打を許しても動じない。後続をピシャリと抑え2回1安打無失点と任務を全うした。

 育成選手の契約期間は3年。今年はその最終年だ。4月に肋骨(ろっこつ)を骨折した時は支配下登録を諦めかけたが、佐々岡2軍投手コーチらに励まされ奮い立った。「今も骨はくっついていない。左手がしびれる時がある」という。それでも恐怖心はない。全力で腕を振り抜き、直球で勝負するだけだ。

 前回11日のロッテ戦(天福)も2回無失点に抑え、2試合連続で好投した。佐々岡コーチは「真っすぐで空振りが取れるのは魅力。去年の秋に初めて見た時、一番鍛えがいがあると思った。残りもいいものを見せてほしい」と期待を寄せた。

 背番号を3桁から2桁にするためにラストスパートを掛ける。「結果を残し続けたい」。自らの武器と同じように、まっしぐらに突き進む。

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