伊東監督「切り替える」ロッテ“2敗”

 「パCSファイナルS・第1戦、ソフトバンク3-2ロッテ」(14日、ヤフオクドーム)

 苦しめはしたものの、最後はリーグ覇者の力に屈した。ロッテが守護神・内を送り出した延長十回。ソフトバンク先頭の上林に許した振り逃げが痛恨となり、結局サヨナラのホームを踏まれた。アドバンテージと合わせ、2敗の星勘定となった。

 三回、先制した直後に追い付かれた。その後は早めの継投で相手打線を抑えた。しかし打線は、得点圏に走者を進めながらあと1本が出ない、もどかしい展開の末の敗戦。シーズンで18・5ゲーム差をつけられた王者は、簡単に勝てる相手ではなかった。

 試合後、会見場に現れた伊東監督は「しょうがないです。再三、得点のチャンスはあったけど、1点が取れなかった。でも選手たちは一生懸命やってくれた。投手陣もよく抑えてくれた。誰を責めるわけじゃない」と、強い口調で振り返った。1勝のアドバンテージを考えると、何としても初戦を取ってタイに持ち込みたかったはずだ。だが、そのダメージを口にしても、何の意味もない。

 「きょうはきょうで切り替える。何も悲観することはない」。短期決戦だ。下は向いている時間などない。指揮官は自らに言い聞かせるように、敗戦のショックを振り払った。

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