戸田、縦の進化でローテ獲る!新球試投
「フェニックスリーグ、楽天2-7広島」(12日、天福球場)
高めに浮くこともあれば、落差が小さいときもあった。挑戦中のフォークにまだ安定感はない。それでも広島・戸田は言った。「難しいけど自分のボールにできるように頑張りたい」。力強い言葉で決意表明した。
スライダー、カーブ、ツーシームなど、持ち球の変化球は横に変化する球種ばかり。今季は追い込んでから的を絞られ痛打された苦い記憶がある。さらに前田や大瀬良がフォークを身に付け、投球の幅を広げたのを目の当たりにした。球を挟んで投げるのは得意ではない。それでも「縦の変化があれば投球が変わってくる」と習得を目指している。
来季は先発に再挑戦する意気込み。今季は主に中継ぎとして起用されたが「目標はローテに入ること」とキッパリ。球種が増えれば長い回を投げるための武器になる。前田、黒田の2本柱の去就が不透明な中、先発ローテを勝ち取るための準備を進める。
6回7安打2失点にまとめた試合は、フォーク以外の課題も出た。5度も先頭打者の出塁を許しリズムに乗りきれなかった。「先頭を出すと点が入りやすくなる」と猛省した。
26日まで続く試合で、あと2試合の先発が予定されている。「今しかできないことがある。実戦の中で試して、自分のものにしていけたらいい」。手応えをつかむために、マウンドに上がる。