広輔“正真正銘ダ~ン”幻弾打ち直し

 「阪神0-6広島」(4日、甲子園球場)

 今度は文句なしだ。広島・田中広輔内野手(26)が因縁の甲子園で貴重な8号2ランを放った。4-0の六回1死一塁。能見のスライダーを捉えた打球は右翼席前列に着弾した。

 苦い記憶が一瞬よみがえっていた。「打った瞬間は、入るか分からなかった。また際どいところかな、と思ったけれど風もあって入ってくれた。良かったです」と振り返った。

 9月12日・阪神戦(甲子園)、3-3の延長十二回、田中の打球は左中間フェンスを越えたが、進入防止用ワイヤに跳ね返ってグラウンドに戻り、三塁打となった。ビデオで検証されたが判定は覆らず、結局試合は引き分けに。後日、NPBが誤審を認め謝罪する経緯があった。

 四回には2死から四球を選び、その後石原の適時打で生還。八回も四球で出塁。簡単に凡退する場面が減り、最近10試合は36打数14安打で打率・389、8打点。通算打率・275まで戻した。

 もしあれが“幻弾”でなく、チームが9月12日に勝っていれば、この日の白星で3位浮上だったはず。ただ、それはもう終わったこと。7日・中日戦(マツダ)で勝てば“幻弾”も笑い話になる。逆転でのCS進出へ「あと1試合。勝たないといけない」と、言葉に力を込めた。

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス