マエケン&ジョンソンW最多勝じゃ

 広島・前田健太投手(27)が9月30日、リーグトップの14勝で並ぶ同僚のクリス・ジョンソン投手(30)と最多勝のタイトルを分け合い、チームをCS逆転進出に導くことを誓った。ともに残り登板は1度ずつ。チームは残り4試合で3位阪神を1・5ゲーム差で追う。負けられない戦いを、チーム一丸で突破していく。

 ラスト登板でタイトルをつかみ取る。前田は「お互いに白星を重ねられたのはいいこと。ただ、それが順位につながらないと。2人一緒に(タイトルが)取れて、順位につながればうれしい」と言った。僚友のジョンソンと栄冠を分け合い、チームが逆転でCSに進出することを目標に掲げた。

 激戦の最多勝争い。前田は14勝で、同僚のジョンソン、阪神・藤浪とリーグトップに並ぶ。順当ならそれぞれ残り登板は1回ずつ。右腕はこの日、マツダスタジアムでの投手指名練習に参加しキャッチボールなどで調整。「もう勝つしかない。最後の1試合。シンプルに勝つことにこだわりたい」。目指すものははっきりしている。

 同一チームから最多勝投手が2人出れば、96年の巨人(ガルベス、斎藤雅樹が16勝)以来、5度目の快挙となる。過去4度で、チームがBクラスに沈んだことはない。

 3位阪神と1・5ゲーム差。1日に阪神がヤクルトに勝ち、広島が中日に負ければ、広島のBクラスが確定する。ギリギリの戦いが続くが、4連勝なら文句なしのCS逆転進出。ならば全試合に勝ち抜くのみ。エースは2日・中日戦(マツダ)に登板。「本当はもっと勝ちたかったが、あと1試合なので勝ちたい」と、全力を尽くすつもりだ。

 前田自身、最多勝奪取となれば5年ぶり。また、今季投球回は192回1/3で、12年以来4年ぶり4度目の200投球回も射程圏内。「もう一度200イニングは投げたかったので、いけるようにしたい」と、意気込んだ。

 重圧がのしかかる2日・中日戦。前田は「特別な投球をしようとすると良くない。いつも通りがベストになる」と言った。自然体で結果を残す。あとは僚友とチームの幸運を祈るのみ。やるべきことは分かっている。

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