広島情けない…3戦連続零封負け

 「広島0‐3阪神」(25日、マツダスタジアム)

 逆転CSへ、鯉戦士は意地を見せなければならない。広島は3位阪神との直接対決に敗れて4連敗。好機であと1本が出ず、2011年以来4年ぶりの3試合連続零封負けとなった。本拠地での惨敗劇にも、緒方孝市監督(46)は諦めない姿勢を強調。26日も敗れれば自力でのCS進出が消滅する危機を、チーム一丸で乗り越える。

 あまりにふがいなかった。24年連続のV逸決定から一夜明け。地元に戻り、3位阪神と対した3連戦初戦で、4年ぶりの3試合連続零封負けに沈んだ。4連敗。勝負の12連戦は1勝7敗になった。スタンドが鯉党の深いため息に包まれた。

 練習前。グラウンドの右翼位置で首脳陣と野手による円陣が組まれた。その中心で緒方監督は猛ゲキを飛ばしていた。

 「(今季は)大きな目標に向かって、優勝を勝ち取ろうという中でスタートした。昨日で優勝の可能性は消えた。ただ次の試合、地元に戻ってきた試合で、目標を失った、戦う姿勢をなくした姿は見せないようにしよう。CSに行くんだ、という姿を見せて戦おう」

 指揮官がナインに求めたのは意地だった。優勝は逃したが、3年連続のAクラスは死守したい。しかし、打線は相変わらず好機で沈黙を続けた。結果的に序盤の3点ビハインドが致命傷になった。

 チャンスはあった。2点を追う二回1死二塁では堂林が一邪飛、田中が三振。五回2死一、三塁では丸が三振、七回2死満塁も丸が中飛に倒れた。わずか5安打。最後までホームが遠く、鯉党の懸命な声援に応えることができなかった。

 これで27イニング連続無得点。能見には今季5敗目を喫した。好機で凡退を続けた丸は「切り替えていきます」と言葉を絞り出した。新井打撃コーチは「いろんな言葉を使ってやろうとしているが、うまくいかない」とうな垂れた。左腕対策で2軍から呼んだロサリオはへんとう炎で欠場。負の流れが止まらない。

 阪神とは3・5ゲーム差。26日も敗れれば、自力でのCS進出の可能性が消える。緒方監督は懸命に前を向いた。

 「今日の試合はまた点が取れず、完封負けに終わったが、選手は必死に全力で臨んでくれたと思う。次の試合は勝つために選手、ベンチが全力で戦っていきます。以上」

 指揮官はこう決意を述べて、会見を打ち切った。満員の本拠地で、鯉党を喜ばすのは勝利のみ。意地を、底力を、見せるのは今だ。

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