セ誤審認める ビデオ判定にミス

延長12回、ビデオ判定となった田中のフェンス際の打球(撮影・飯室逸平)
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 日本野球機構(NPB)の杵渕和秀セ・リーグ統括は14日、微妙な判定で“幻の本塁打”となった9月12日の阪神-広島20回戦(甲子園)の審判員の判断について説明を行った。

 延長十二回、広島・田中の打球は左中間フェンスを越えたかに見えたが、インプレーの判定。ビデオ判定を行った結果も、当初の判定通りに三塁打となった。

 セ・リーグ側は広島・鈴木本部長から説明を求める連絡を受け、当該審判団らとビデオで再検証。打球がフェンス上部の金網でなく、フェンスを越えて後方にある進入用ワイヤに当たって跳ね返ったことが確認された。

 杵渕統括は「(審判団は)後ろのワイヤに当たって跳ね返るとは想像もせず、そういう観点からビデオ検証を行った。再三にわたりビデオを再検証した結果、打球はフェンスを越えているという判断に至った」と誤審を認め、NPBの井原事務局長は「当該球団ならびにファンの皆さまに、ご迷惑をお掛けしたことをおわび申し上げます」と謝罪した。

 なお、田中の記録や試合結果に関しての訂正はない。今後について杵渕統括は「思い込みを持っての判定は、ビデオ判定の根幹に関わる。徹底した再発防止を進めていく」と話した。

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