鯉寒封…打てない走れない元気がない

 「ヤクルト6-0広島」(23日、神宮球場)

 優勝へまっしぐらに突き進むヤクルトとは対照的だった。今季の広島の戦いを象徴するかのように、スコアボードにズラリと0が並んだ。わずか3安打。凡打を積み重ねて、今季14度目の零封負けだ。

 「打線に元気がない。うちは先制しないと。そういう戦い方で勝ってきた。(先制されて)主導権を握られてしまうと…」。緒方監督の表情は険しいままだった。

 五回まで館山の前に完全投球を許した。「いろんな球種をコーナーに集められた」とエルドレッド。六回には安部がチーム初安打となる中前打を放つも盗塁死。さらに2死一塁から一走・野間も果敢にスタートを切ったが、中村に刺された。機動力も封じられ、なすすべがなかった。

 勝負の終盤戦で貧打にもがいている。8月18日・中日戦から9月19日・中日戦まで25試合連続1桁安打の球団ワースト記録をつくった。その記録は途切れたが、現在も12試合連続で4得点以下と苦しい状況は変わらない。

 「どのチームも苦しい中で戦っている。苦しいのは一緒。その中で、何とか野手陣に頑張ってもらわないといけない」。指揮官は前を見据え、低調な打線に奮起を促した。泣いても笑ってもあと10試合。全身全霊を注ぎ、グラウンドに立つのみだ。

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