黒田早期合流に意欲 患部に腫れはなし
29日のDeNA戦(横浜)で、右手首付近に打球を受けた広島の黒田博樹投手(40)が30日、チーム本体から離れ、早朝の新幹線で広島に戻った。31日に広島市内でMRIによる精密検査を受ける予定。「すべては検査次第」と慎重に話した。
緊急降板から一夜明けたこの日、黒田は穏やかな表情で宿舎を離れた。患部に包帯や、ギプスでの固定などはなく、見た目には腫れもない状態。右手で財布を持つなどしており、「そこまで腫れたら(負傷直後に)投げられていないです」と笑顔で続けた。
降板後に横浜市内の病院でレントゲン、CTの検査を受けた。松原チーフトレーナーは「専門医がいなかったことと(症状を)確定できる材料が伴わなかったので、チームドクターに診てもらう」と説明。詳細は明らかにされていないが、骨だけでなく、細かい関節などへの影響も考え、慎重に状態を見極めるようだ。
現状、首脳陣は出場選手登録を抹消せず、診断結果を待って判断する。黒田自身も、痛みは残るが、「MRI次第」と前置きした上で早期再合流に意欲。「できれば、今回に関してはその(チームに帯同する)つもりで予定していたので」と続けた。問題がなければ、次回は4日のヤクルト戦(神宮)に先発予定。今は軽症であることを祈るしかない。