大瀬良 ポーカーフェースでフル回転
広島・大瀬良大地投手(24)が19日、後半戦のフル回転を誓った。6月上旬に中継ぎに転向し、最近7試合連続無失点中。「これからは緊迫する場面が増えてくる。毎回投げる覚悟を持って、チームの勝ちに貢献したい」と、意気込んだ。
本拠地での全体練習。右腕は汗だくになって調整を終えた。「先発ではテンポを意識してどんどん投げた。今は1球1球を大事にしている。ブルペンではモニターを見ながら、自分が投げる時の配球を考えたりしている」と変化を口にした。
転向直後のブルペンでは、全力で20球以上を投げ肩をつくった。現在は12、13球ほどで、力を入れるのは最後の2球ほど。「このポジションになって、いろんなものが見えてきた。打順の巡り合わせや考えることが増えた」。登板前の準備法が確立し、先発とは違う野球の見方もできるようになった。
最も印象的な変化は表情だ。先発時は気迫を前面に出したが、今はピンチを迎えても、抑えても平然としている。「相手に隙を見せないよう、一喜一憂はしないんです」。同僚の中崎や永川を参考に、スタイルを変えた。
休日だった16日には、長崎大会で母校の長崎日大を応援。敗れたがエースの弟・優人さん(3年)の姿に「元気をもらった」。後半戦に向け「皆で力を合わせて頑張りたい」と話す姿には、確かな自信が芽生えていた。