シアーホルツV弾!左対左も失投逃さず

 「中日2-3広島」(10日、ナゴド)

 快音とともに高々と舞い上がった。1-1で迎えた三回1死二塁。広島・シアーホルツは左腕・雄太の甘く入った直球を逃さなかった。歓声と悲鳴が交錯する中、白球は右中間席に着弾。勝ち越しの8号2ランは、勝負を決める値千金の一発だった。

 試合後は仕事をした充実感を漂わせた。「毎打席、真っすぐ待ち(のスタイル)は変わらないよ。投手のコントロールミスを逃さず打てたね」と、満足そうな笑顔。一回の第1打席でも2死から左中間へ二塁打を放ち、先制点のお膳立て。全得点に絡む活躍で勝利に導いた。

 左投手を苦にしないことをあらためて証明した。7号も2日・巨人戦で左腕のポレダから放った。ここに来て、なぜ立て続けに左投手から本塁打を打てたのか。相手が左投手でもスタメン起用されることで慣れてきたことを要因に挙げ、「左打者にとって“左対左”で打つことは(自分にとって)アドバンテージになる。それができているよ」と胸を張った。

 13年にはメジャーで21本塁打をマークした男だが、そのプライドを包み隠し、確実に日本の野球に順応している。緒方監督も「クリーンアップが機能したね」と大満足。頼もしい助っ人が、混セを抜け出すキーマンになるかもしれない。

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