マエケン祝い星!球団最速百万人突破

 「広島6-4中日」(27日、マツダ)

 広島の前田健太投手(27)が、7回3安打3失点の粘投で6勝目を挙げた。今季、ホームゲームでは負けなし5連勝。チームは1週間ぶりの勝利で、4位ヤクルトへ0・5ゲーム差に接近した。この試合で主催試合の入場者が100万人に到達。35試合目の到達は球団史上最速で、記念の一戦をまたもエースが飾った。次回は中5日で7月3日のヤクルト戦(マツダ)に登板する予定。浮上へ連勝街道突入だ。

 試合後は反省の言葉が、真っ先に口を突いた。7回3安打だが、3失点の内容に悔いが残る。ホッと一息つくと前田は野手に、中継ぎに頭を下げた。「勝たせてもらった感じがある」。ホームでは無傷の5連勝で、チームトップタイの6勝目。感謝は尽きなかった。

 「ホームランを打たれて、点の取られ方がよくなかった。正直、いつもの勝ちより素直に喜べないですね」

 振り返ったのは二回のマウンド。4点の援護を受けた直後、2死一、二塁で杉山を迎えた。ボール先行で4球目、宝刀スライダーが「曲がらなかった」。真ん中に入った「失投」は左翼テラス席に入った。両手を膝に突き、うなだれるエース。今季喫した2本目の本塁打に悔いが残った。

 だが、まだ1点リード。エースの振るまいに徹した。そしてリードしていることに感謝した。「ここでバタバタしたら、雰囲気が悪くなる。1点勝っていることが大きかったです」。スライド登板の影響は「ない」と否定した。言葉通り三回以降は圧巻の投球。直球を主体に、110キロ台のカーブを効果的に使った。

 次回は中5日で7月3日のヤクルト戦に回るため、1点リードで7回103球降板。だが、心配はない。大瀬良、中崎と「チーム・マエケン」でつないだ勝利のバトン。「さみしかった」とはぐらかしたが、初ホールドを記録した大瀬良をお立ち台に誘った。刺激し合い、今季の活躍を誓った仲間の活躍が、何よりうれしかった。

 「大地(大瀬良)はポジションが変わったけど、ザキ(中崎)と2人、チームの大事なメンバー。中心となって頑張っていく」

 主催試合の入場者が100万人を突破した。35試合目の到達は球団史上最速。球団通算4000勝に続き、またも記念の一戦を飾った。チームは6月、9勝7敗1分け。2カ月連続で勝率5割以上を決めた。「投げる試合は全部、勝つつもりで頑張る」と前田。チーム浮上へ、エースのフル回転で連勝街道を走る。

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