大瀬良5失点…爪が剥がれかける不運も

 「交流戦、広島4-8ロッテ」(27日、マツダ)

 最後の力を振り絞った。1点ビハインドの七回。広島・大瀬良はデスパイネ、根元、中村から3者連続三振を奪った。「悪いなりに粘れなかったです」と、7回を10安打5失点で5敗目。不運もあった。だが、敗戦に試合後は反省の言葉が並んだ。

 「点を取ってもらった後に、取られてしまった。野手の方に申し訳ない。最後は『行きたい』と言って行かせてもらったので。責任を持って投げました」

 1点リードの六回。味方が再度、逆転に成功した直後のマウンドだ。簡単に2死を取った後、2死一、二塁から今江との対戦。初球、カットボールが甘く入った。左翼越え二塁打で2者が生還。痛恨の形で逆転を許した。

 この回の投球練習中、中指の爪が剥がれかけて、ベンチで治療を受けた。「いけると判断してマウンドに立ったので。言い訳はない」。五回にもボテボテの打球が、一塁ベースに当たって適時打になった。アンラッキーもあったが、序盤の援護を守れなかった自分を責めた。

 被安打10、自責点5はいずれも今季ワースト。少し腕が下がり気味で、直球のシュート回転が目立った。「体としっかり向き合い、修正して次の登板に向かいたい」と大瀬良。雪辱を強く誓って前を向いた。新人王右腕に訪れた試練。苦悩の先に2勝目が待っている。

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