黒田ワースト5失点「やり返すしかない」

 「ヤクルト5-4広島」(1日、神宮)

 広島の黒田博樹投手(40)が、今季ワーストの6回5失点で降板した。復帰後初のナイター登板で、序盤に大量失点を許して2敗目。それでも、次戦へ「やられたらやり返すしかない」と、強くリベンジを誓った。借金は13年9月11日以来となる今季最多の「8」。ビジター戦は1勝11敗、5連敗と波に乗れない。

 真っ赤に染まった三塁側スタンド。敵地とは思えぬ声援、激励の言葉を受け止めながら、まっすぐ前を向いて歩いた。復帰後初のナイター登板で、今季ワースト5失点。「二回ですね」。敗因を問われると黒田は、顔をしかめながらつぶやいた。

 初回に1点を失うと二回2死二、三塁で山田に死球。満塁にすると上田に2ボールからの3球目、146キロツーシームが真ん中に甘く入った。「2ボールにした時点で分が悪かった」。打球は右中間を深々と破り、走者一掃の適時三塁打となった。

 続く三回には1死から、雄平にソロ本塁打を浴びた。2-2からの7球目、甘くなったスプリットを狙われた。「しっかり抜けなかったです。打ちやすい所にいってしまった」。計5失点。立て続けの失点で修正する間もなく、マウンド上でがっくり肩を落とした。

 07年7月24日に完投勝利を挙げて以来の神宮登板。今季初のナイター戦など、不慣れな要素もあったが「それは変わらない」と言い訳を嫌った。「立ち上がりがもったいなかった」。四回以降はなんとか踏ん張ったが、序盤の失点が重かった。

 借金は13年9月11日以来となる今季最多の8に膨らんだ。「負けは負け」と緒方監督。「気持ちは切らさずに、なんとかしようと六回まで投げてくれた。それは野手にも伝わっている」と黒田をかばった。梵の2号3ランなどで、最後は1点差まで迫った。全員で闘う姿勢を示した。

 開幕から5戦連続でクオリティースタート(6回以上を自責3以内)を記録していたが、6戦目で途切れた。チームもビジター戦1勝11敗で、5連敗と波に乗れない。だが、黒田は言った。「やられたら、やり返すしかないので」。下を向く暇はない。まだ5月。40歳右腕はリベンジに燃えている。

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