広島・大瀬良、今度こそ初勝利

 広島の大瀬良大地投手(23)が20日、今季3度目の先発となる21日・巨人戦(上毛敷島)での初勝利を誓った。昨年9月には長野、前橋、宇都宮での巨人3連戦で3連敗し、優勝が大きく遠のいた。記憶に新しい因縁の前橋、宇都宮シリーズを制し、自身と最下位に沈むチームの、浮上のきっかけにする。 

 やるべきことは変わらない。キャッチボールなどで最終調整した大瀬良は「先発として試合をつくれるようにしたい。状態は悪くない。いつも通りです」。1勝が遠い現状にも、自然体を強調。淡々とした言葉に、焦りの色は見えなかった。

 今季3度目の先発だ。前回16日・ヤクルト戦(松山)は2回終了で雨天中止となり、九回途中1失点と好投した7日・巨人戦(マツダ)以来のマウンド。「僕へのイメージが変わったと思う。嫌な印象は植え付けられたと思うので、前回の配球を利用したりして抑えたい」と意気込んだ。

 カープにとっては昨年9月の屈辱を思い出す前橋、宇都宮と続く今回の2連戦だ。昨年は首位巨人と1ゲーム差で迎えた9月2日から長野、前橋、宇都宮で3連敗し、優勝への夢は大きく遠のいた。

 昨年は野手総合コーチだった緒方監督が「思い出したくもない」と振り返った因縁のシリーズ。現在のカープは単独最下位。それでも大瀬良は「勝つに越したことはないが、1年間通した結果の方が大事」と言った。それはチームも同じだ。秋に皆で笑うため、この因縁2連戦を浮上の足がかりにしたい。

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