緒方鯉 粘ったけど…お得意様Deに連敗

 「DeNA7-4広島」(1日、横浜)

 緒方鯉が無念の連敗。DeNA相手に2年ぶりのカード負け越しが決まった。広島は拙攻、拙守で劣勢を強いられたが、九回に田中広輔内野手(25)の今季初安打となる中前適時打などで3点を返し、意地を見せた。緒方孝市監督(46)は2日の第3戦に先発する前田健太投手(26)の好投を期待し、カード3連敗の阻止を誓った。

 せめてもの意地だった。1-7の九回。カープ打線がDeNAの新守護神、山崎康に襲いかかった。

 先頭・丸の中前打、続くグスマンの右中間二塁打でまず1点。さらに1死三塁から田中の中前適時打で2点目を挙げ、1死二、三塁から天谷の二ゴロの間に3点目を奪った。最後は代打・新井が倒れたが、大敗ムードをかき消す3点をもぎ取った。

 明るい材料は田中の一打だ。今季13打席目の初安打。「シーズンは長い。1つずつやっていきたい」と話したが、六回の守備で失策を犯し「1本出たけどエラーがダメ」と、厳しい表情のまま。正遊撃手の期待がかかる2年目。チームも連敗し、これで浮かれる男ではなかった。

 先発・野村が5回5失点。打線もモスコーソの前に沈黙した。昨年はDeNA相手にカード負け越しが一度もなし。対戦成績15勝8敗1分けの“お得意さま”だったが、連敗で2年ぶりのカード負け越しが決まった。

 緒方監督は「相手のやりたい野球をやられた。機動力を使われ、中軸でドカンとやられる」と声を落とした。中盤までにエンドランを2度決められ、五回にはロペスに被弾。機動力と守りの野球を掲げる指揮官は「うちの野球ができていない」と悔しがった。

 自らの采配でも反省があった。0-2の四回無死二塁で犠打ではなく強攻を選択し、結果的に無得点に終わった場面を振り返り、「1点ではなく2点(奪うこと)を目指したが。考えるところがある」と、今後の課題に挙げた。

 ただ、立ち止まる暇はない。指揮官は「最後は意地を見せてくれた。うちはエース(前田)が投げるし、連敗は早く止めたい。先に点を取って、逆の展開にする」と誓った。苦境を脱する薬は白星しかない。

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