鯉の右翼は誠也!ドラ1野間に渡さん

 「プロアマ交流戦、社会人オール広島5-5広島」(5日、マツダ)

 広島・鈴木誠也外野手(20)が5日、マツダスタジアムで行われた社会人オール広島との交流戦で開幕スタメンを猛アピール。3安打、1打点、1盗塁をマークすると、課題の送りバントもきっちりと成功させた。ドラ1・野間(中部学院大)との右翼争いを制し、開幕スタメンを勝ち取るために、今後もアクセルを踏み続ける。

 口を結び、まだ続く戦いに気持ちを引き締めた。3安打、1打点、1盗塁。それでも、鈴木誠に浮かれたそぶりはなかった。開幕右翼を勝ち取るまで笑顔は封印だ。

 「結果だけにこだわってやってきているから良かった。でも、もっとアピールしていきたい。開幕スタメンしか頭にありません」

 「1番・右翼」で先発出場。初回の左前打で勢いを加速させた。三回、2死から右中間突破の三塁打。三塁をオーバーランしてタッチアウトになったが、鋭い打球で球場を沸かせた。七回、2死三塁では中前適時打を放ち、二盗も成功させた。

 打席では、バットを力強く振ることだけを意識する。きっかけは8年ぶりに古巣に復帰した新井だ。春季キャンプで、そのフルスイングに度肝を抜かれたという。

 「ティー打撃からフルスイング。打撃練習で抜いているところがなかった。形とかを考え過ぎてはダメ。話もして、しっかりバットを振っていかないといけないと思った」。打撃の原点に立ち返る-。シンプルな思考が安打量産につながっている。

 課題の送りバントも六回、無死一塁で決めた。1日のDeNAとの練習試合では、九回1死一、二塁でスリーバント失敗。流れを手放すミスに緒方監督から雷を落とされた。

 キャンプ終了から一夜明け、休日だった3日に大野練習場で東出や赤松に教えを請い、猛練習した。「3本のヒットを評価するが、1つのバントをよく決めた」と指揮官。同じ失敗を繰り返さなかったことに目尻を下げた。

 現在、右翼争いはドラフト1位・野間とのマッチレースが続く。だが「人のことを気にする立場にない」と言い切った。レギュラーへ道はただ1つ。「自分が結果を出すだけ」。短く結んだその言葉に強い決意がにじむ。

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