栗原サード再挑戦!4年ぶりに守った

 「広島春季キャンプ」(8日、日南)

 栗原健太内野手(32)が8日、今キャンプで初めて本格的な三塁ノックを受けた。本来は一塁手だが、今季は出場機会を増やすため、2010年以来の三塁手に再挑戦。かつて一塁手で3度、ゴールデングラブ賞に輝いた元主砲が三塁も守れることをアピールし、レギュラー復帰を目指す。

 おもむろに三塁手用のグラブを手に取ると、定位置の一塁を離れた。向かった先はホットコーナーだ。並んだのは堂林。栗原が今キャンプで初めて三塁で本格的にノックを受けた。

 「久しぶり。でも前にやっていないわけではないので。足を動かして捕りにいった」

 10年以来、4年ぶりの三塁。それでも軽快なグラブさばきと確実なスローイングを披露した。正面のゴロはもちろん、三塁線の鋭い打球にもしぶとく食らいついた。捕球後は二塁や一塁へ正確に送球した。右翼後方のサブグラウンドで三塁ノックを受けたことはある。だが、本球場を使った実戦的な守備練習で三塁に入ったのは、これが今キャンプ初。外野手との連係プレーも無難にこなした。

 一塁手部門で3度、ゴールデングラブ賞(08、09、11年)に輝いた。それだけに石井守備走塁コーチは「(一塁と三塁で)送球の違いはあるが、基本的なことはどこのポジションも一緒。ゴロ捕球からのネットスローは健太が一番きれい」と目を細めた。

 12年5月に右肘を手術。その影響で昨季は24試合の出場にとどまり、本塁打は2年連続0本に終わった。離脱中に途中加入したキラが大ブレーク。一塁の定位置奪取には、助っ人砲に打ち勝つ必要がある。ただ、その壁は高い。

 出場機会を増やすために、三塁の守備練習を本格的に再開した。野村監督は「ほかの選手も複数ポジションをやっている。試合?練習をしている限りある」と、今後の練習試合やオープン戦で三塁手として起用することを示唆した。

 一塁を争うライバル・キラに負けるつもりは毛頭ない。まずは一塁での定位置確保を最優先に置く。それでも「(ノックの)数を受ければ大丈夫。肘も問題ない」と、今後も継続して三塁守備を行うつもりだ。

 ランチ特打では豪快な打球を放ち、打撃でも順調な仕上がりをアピールした背番号「5」。攻守で存在感を放ちながら、レギュラー奪還への道を切り開いていく。

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