広瀬V犠飛“キラ”リ代役4番の仕事
「広島3‐0中日」(15日、マツダ)
4番の“代役”は十分に果たした。左手を痛めたキラに代わり、2試合連続で4番に入った広島・広瀬が2犠飛で2打点。派手な活躍ではないが、ベテランらしく勝つための野球を遂行した。「1、2、3番がしっかりつないでくれた。最低限の仕事はできた」と満足そうに振り返った。
試合の主導権をつかむ一振りだった。一回無死満塁でスライダーに食らいつき、センターへ先制の犠飛。三回は1死二、三塁で、またもセンターへはじき返す犠飛を放ち、2点目を入れた。
4月につくった15打席連続出塁に続く、今季2度目のプロ野球記録の可能性があった。七回1死二、三塁で打席が回り、犠飛を放てば1試合3犠飛のプロ野球記録に並ぶ場面。しかし結果は死球。「また記録だったの?あそこも犠飛でいいと思っていたので、打ちたかったな。でも死球はないでしょ」と笑った。
打撃は確実に上向きだ。14日のヤクルト戦(神宮)では特大の本塁打を放った。「東京(神宮)で修正してよくなった。微調整ですね」。修正した内容は明かさなかったが、手応えをつかんだ様子だった。
打順へのこだわりはない。「4番は僕が決めることではない。与えられてポジションで頑張るしかない」と広瀬。スタメン出場に飢えているだけに、今は必死にアピールするだけだ。
