丸“新井打法”完成!開幕1番任せろ

 広島・丸佳浩外野手(23)が11日、マツダスタジアムを訪れ、休日返上で打ち込んだ。新井宏昌打撃コーチ(60)による打撃改造が実り、オープン戦打率・368と好調をキープ。「1番・センター」の最有力候補は、新井コーチの現役時代の映像を繰り返し見るなど懸命に「新井打法」を習得中。開幕までに新スタイルを完成させる考えだ。

 午前10時、室内練習場に響く打撃音。練習休日にもかかわらず丸は誰より早くマツダを訪れバットを振り込んでいた。「1日やらないと僕は気持ちが悪いので。軽くやっただけ」と言うが、好調な打撃を体に染みこませる作業に余念はない。

 昨秋から新井打撃コーチの教えで構えるグリップの位置を大幅に下げ、従来のダウンスイングから、ボールに対してバットを平行に出すレベルスイングに取り組んだ。大改造を施した打撃に今、確実な手応えをつかみつつある。

 オープン戦出場8試合で19打数7安打、打率・368。10日のDeNA戦(周南)では五回に左翼越え二塁打を放つと、九回には左翼越えへサヨナラ本塁打を放った。

 「1本目の二塁打は練習してきたイメージ。本塁打はこすり気味だったしおまけ。外(角球)に対しては低く強く、内(角球)に対しては振り抜く。コースに対して自然と反応できている」

 昨季より明らかに、安打にできるゾーンが広がったことを実感する。9日のDeNA戦(マツダ)では左腕・藤井から左前打。「最初から反対方向に打つつもりじゃなく、外(角)の球が来た、と思って反応した。あれができるようになればいい」。これまで「少し」苦手意識のあった左腕も今や苦にしない。

 イチロー(ヤンキース)、井口(ロッテ)らを育てた名伯楽・新井コーチの教えを信じ、実践してきた日々は間違いではなかった。今後はこの“新井打法”を、完成と呼べる域まで高めることが使命となる。

 キャンプ中も部屋で暇さえあれば、新井コーチの現役時代の打撃フォームをインターネットの動画サイトで繰り返し見た。「スゴイです。外(角)はバットを放り投げるイメージ。内(角)に来たらクルッと回る。シンプルで無駄がない」。通算2038安打を放った職人技を何とか自分のものにするつもりだ。

 昨季は打率・247ながら、チーム3位の48四死球で出塁率・353。選球眼の良さから今季は「1番・センター」として期待がかかる。「今年は打ちに、振りにいくことが第一。その延長で見極めて四球」。俊足に一発長打も魅力の1番・丸が、鯉の得点力アップのキーマンになる。

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