鯉侍・菊池 攻守ハツラツ!メジャー斬る

 「日米野球壮行試合、日本0-1ソフトバンク・日本ハム連合」(10日、ヤフオク)

 日米野球(12日開幕)に出場する日本代表は、菊池涼介内野手(24)が「2番・二塁」でフル出場。持ち味の積極打法で1安打を放ち、九回には犠打も決めた。この日は無安打だったが、丸佳浩外野手(25)とともに、広島の誇る『キクマルコンビ』がMLBチーム撃破の原動力となる。

 大舞台でも自然体を貫いた。菊池は試合後「いつも通りでした」と涼しい顔で言った。普段通りの実力を発揮してみせた。

 ひとつは積極打法だ。0-1の七回、先頭で鍵谷から三遊間への遊撃内野安打を放った。捉えたのは初球の直球。打率・325、11本塁打58打点をマークしたシーズン通りに早いカウントから勝負にいった。「僕のスタイルだから。(鍵谷とは)対戦がなかったので、見ていっても仕方ない」とうなずいた。

 さらに犠打だ。今季リーグ2位の43個を記録した技術通りに、1点を追う九回無死二塁、送りバントを決めた。カープで座り慣れた2番・二塁で先発起用されフル出場。それだけに「今日のバントは大きい意味があった」と胸を張った。

 2年連続のゴールデングラブ賞に選出された守備でも魅せた。二回、藤浪がはじいたライナーの打球を、素早く処理して一塁で間一髪アウトにした。すぐ藤浪に声をかけ、無事を確認した。

 試合には敗れたものの、フル出場を託した小久保監督の期待には十分に応えた。カープで培ったスタイルは侍ジャパンでも不変だ。

 試合開始前の国歌斉唱では、丸と並んで日の丸に視線を向けた。昨年11月にも侍ジャパンの一員として、丸とともに台湾代表との強化試合(台湾)に出場。試合前は「あの時は若手ばかりだったから。今回は年上も多いし違うチーム」と話していた。試合後は「ムードは明るい。嶋さんや内川さんが引っ張ってくれる」と、声を弾ませた。

 次は12日の日米野球開幕戦(京セラドーム)に臨む。菊池は「監督に言われたことをやって、勝つことを目指す」ときっぱり。明るい雰囲気に包まれた菊池が、MLBオールスターに真っ向勝負を挑む。

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