下水流、積極打法で開幕1軍じゃ
広島の下水流昂外野手(24)が、積極打法で開幕1軍を目指す。4日、都内のホテルで開催された「新人選手研修会」に出席。広島の新人でただ1人、オープン戦に帯同するが、前日の中日戦で4打数無安打3三振とプロの壁に苦しんでいる。その打開策として、初球からスイングする積極的な打撃。5日のソフトバンク戦(マツダ)から無心でバットを振っていく。
さすがに疲労の色は隠せなかった。日南、沖縄、名古屋そしてこの日新人研修会のため、東京に移動。下水流は「明日(5日)から広島で試合ですよね。疲れたとか言ってられない」と苦笑いを浮かべたが、「ここまで来たら開幕1軍に残りたい。今までよくやったでは意味がない」と語気を強めた。
ただ、ここに来てプロの壁に苦しんでいる。2日からの中日2連戦(ナゴヤドーム)では、計6打数無安打、4三振。3日の試合では1番でスタメン出場したが、47歳の山本昌に3球で見逃し三振に仕留められた。「制球力がすごい。タイミングが合わなくて、振れなかった」と脱帽した。
キャンプ中は初球から積極的にスイングし、結果を出してきた。しかしオープン戦では自分の打撃をさせてもらえず凡打のヤマ。「ここまで順調だったけど、そんなに甘くはない」と実感した。
これからも相手投手のレベルが上がってくる。だが「相手よりも自分の問題」と言い切った。その打開策は一つ。「とにかくバットを振らないといけない。初球から振っていきたい」。積極的な打撃を取り戻すことを自らに言い聞かせた。
5日のソフトバンク戦は今季初めてマツダで行われる試合だ。「出る機会があれば、何とかしたい」。本拠地広島のファンに本来の自分の打撃を披露し、「下水流」の名をアピールする。
