永川勝は“沖縄組”野村監督が決断

 広島の永川勝浩投手(32)が“沖縄組”に帯同することが26日、分かった。野村謙二郎監督(46)が明かしたもので、2月23日から沖縄で練習試合やオープン戦を行う1軍メンバーに、永川勝を入れることを決断。近年は不振に陥り、昨年は一度も1軍登板がなかっただけに、復活を期待しての大抜てきだ。

 まさに背水の1年になる。昨年プロ入り以来、初めて1軍での登板がなかった永川勝。「僕自身、ここ数年間何もやっていないのでやらないといけない。崖っぷちなんで」。悲壮な決意で11年目のシーズンを迎える。

 苦しい状況のベテラン右腕だが、野村監督は復活を期待し、異例の決断をした。今春は1、2軍とも日南でキャンプを開始し、2月23日から1軍はオープン戦などを行うため沖縄に移動するが、「沖縄で結果を出してもらいたい」と永川勝を“沖縄組”に帯同させることを明言した。

 春季キャンプ前に、異例とも言える決断。それだけ復活への期待が大きい証拠だが、永川勝自身は「第一目標は沖縄に行くこと。紅白戦や実戦で結果を出さないと沖縄に連れて行ってもらえないと思うし、情けで連れて行ってくれるとも思わない」と語気を強めた。

 昨年末から取り組む新フォームに手応えを感じている。この日も大野練習場のブルペンで捕手を座らせて投げ込んだ。「昨年より球の質はよくなっているけど、今のボールでは実戦では通用しないので、もう少しレベルを上げていく」と自らに言い聞かせた。

 とにかく結果を出し続けていくしかない。「例年キャンプ初日からブルペンに入っているし、いきなり打者に投げると言われてもドキッとしない準備はしている」。通算164セーブの元守護神が、死に物狂いで今年の春季キャンプに臨む。

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