今秋ドラフト上位候補の花咲徳栄・石塚 日本ハム・栗山CBOが絶賛「打撃は全く弱点、癖がない」 好走塁で三塁打
「春季高校野球埼玉大会・準決勝、花咲徳栄8-4山村学園」(4日、大宮公園野球場)
超高校級の能力を示した。今秋ドラフト上位候補の花咲徳栄・石塚裕惺内野手(3年)が3打数1安打2四死球。関東大会出場を決め、視察に訪れていた日本ハム・栗山英樹CBOをうならせた。
最大の見せ場は同点で迎えた六回1死。エース左腕・西川に対し1、2打席目は凡退した中で「ポイントをずらされていた」とすぐさま修正。1ボールから甘くなった直球を捉えて右中間を破ると「1アウトだったので、二塁より三塁の方が得点率が高い」と加速し、一気に三塁を陥れた。
さらに、続く打者への2球目が暴投となり捕手がはじいたのを見て本塁生還。「迷いなく。変化球を低くという意識が西川くんにあったと思うので、狙っていました」と好判断を光らせた。
栗山CBOは「打撃は全く弱点、癖がない。走塁の判断も含めて、教えてできることじゃない。かなり高いレベル」と絶賛。「センターラインの強化は必要ですし、どのチームもほしいと思う」と高く評価した。1年秋からレギュラーも、甲子園未出場の石塚は「春の大会を優勝して夏に向かいたい」と気合。原石がさらに磨きをかけていく。
◆石塚 裕惺(いしづか・ゆうせい)2006年4月6日生まれ、18歳。千葉県八千代市出身。181センチ、81キロ。右投げ右打ち。幼稚園年長から勝田ハニーズで本格的に野球を始め、村上東小6年時に千葉ロッテマリーンズジュニアに選出された。村上東中では佐倉シニアに所属。花咲徳栄では1年秋に三塁のレギュラーとなり2年春から正遊撃手。高校通算21本塁打。50メートル走6秒2、遠投100メートルと走攻守3拍子そろった大型遊撃手。