ヤクルトの石川雅規投手（４４）が１５日、入団初年度から２３年連続勝利に向け、思いを語った。今季初登板を迎える１６日・中日戦に向けて最終調整。「特別ですし、一番どこの勝利がうれしいかっていったら、やっぱり目の前の勝利が一番大事。そこは取りに行きたい」。渇望する白星への思いは強い言葉になった。

　開幕ローテ入りを果たしたが、雨天中止の影響を受けた。翌週は５試合の日程ということもあり、２軍での調整登板。満を持して迎える初戦でもある。これまで「コンディショニングをしっかり整えるのがいい準備」と自身の体と向き合い、難しい調整の中で初戦に照準を合わせてきた。

　大きな目標でもある２００勝まであと１５勝。その旅路の中で、まず目指すのは２３年連続勝利だ。背中を追う山本昌らの持つ最長記録に並び、入団１年目からでは史上初となる記録になるが、「目の前の勝利を積み重ねた結果、今がある」とうなずく。これまで見せてきた“物語”の続きをまずは紡いでいきたい。

　雨ニモマケズ、前だけを見てきた石川がついに今季初めてのマウンドへ。４４歳の戦いが始まる。